初夏の日差しがまぶしくなってくる5月。
昔で言えば皐月(さつき)ということになるようですが、
京都ではこの季節、どんな見所があるんでしょう!
・・と言うことで簡単にまとめてみることにしました。
5月は大型連休!ゴールデンウィークがありますよね!
なので観光客が溢れかえることを想定しておかねばなりません!
まず、5月に入ってそうそう、鴨川の岸では京都内外で人気の
「納涼床(のうりょうゆか)」が始まります!
期間は 5月1日~9月30日迄
場所は 鴨川右岸の二条あたりから五条あたりまで。
この納涼床、京都の人は単に「床(ゆか)」と呼んでるんです。
また、貴船(きぶね)や高雄(たかお)でも川にせり出した席が用意され
「川床(かわどこ)」と呼ばれる京の風物詩を楽しむことができます。
ちなみに、鴨川では「床⇒ゆか」、貴船や高雄では「床⇒とこ、どこ」と呼ばれますので覚えておいてくださいね!
例
「休み暇やし鴨川の床(ゆか)でバイトするわ~」とか、
貴船に行かれたなら「川床(かわどこ)料理!美味しかったわ~」
というふうに表現すると京都通です!
鴨川でも貴船でも予約なしで入れる店もありますが、値段やチャージ料もいろいろなので、前もって予算に合わせて予約しておかれるほうがいいですね!
ちょっと面白いのは「スタバ」も鴨川の床に出店してますので、
空いていればラッキー!で床気分を味わえます。
『5月のゴールデンウィークは上賀茂、下鴨神社へ行ってみよう!』
みなさ~ん!
5月中旬に行われる京都三大祭りの一つって何かご存知ですか~!?
そう!「葵祭」(あおいまつり)ですよね!
そして、その「葵祭」に向けての前もっての行事が集中するのが、
5月の1日から5日にかけてなんです。
「葵祭」は正式名称を「賀茂祭」(かもまつり)って言いまして、
上賀茂神社、下鴨神社の例祭なんですね。
なので、上賀茂神社、下鴨神社では「葵祭」の行列(5月15日)に先立ちまして、いろんな行事が行われるんです。
5月1日 競馬会足汰式(くらべうまえあしそろえしき) 上賀茂神社
5月3日 流鏑馬神事(やぶさめしんじ) 下鴨神社
5月5日 賀茂競馬会神事(かもくらべうまえしんじ) 上賀茂神社
〃 歩射神事(ぶしゃしんじ) 下鴨神社
※各々の詳細を知りたい方は行事名をクリックしていただくと、リンクを貼り付けてますのでそちらからどうぞ!
ただ、そんな前もっての行事より「葵祭」そのものが見たいっていう方は
5月15日が本番の祭りですので、ご予定を組んでおかれればと思います。
※葵祭の詳細、有料観覧席などは「上賀茂神社」や「下鴨神社」のHPや
「京ごよみ」等で広報されると思いますのでチェックしてくださいね。
私はお金払わずに近くで行列を見たい場合は北山通り~御薗橋(みそのばし)にかけての加茂川縁で観ることが多いです。
このあたりまで来ると、行列の終着点の上賀茂神社はもうすぐ!
でも、行列の方々は平安装束を着て長い距離歩いてきましたので、ちと疲れきった表情。
斎王代(さいおうだい)さんは牛車(ぎっしゃ)に乗られてますけど、
やはり長時間慣れない輿で揺られているのでお疲れかもしれません。
『藤森神社へ駈馬神事を見に行こう!』
さて、ゴールデンウィーク中の5月5日は「葵祭」関連の行事の他にも毎年恒例の年中行事、見所がイッパイです!
中でもオススメは藤森神社(ふじのもりじんじゃ)の駈馬神事(かけうましんじ)ですね!
境内に馬場が設けられ、馬上での数々の妙技・馬術が奉納されるんですけど、逆さまになって馬に乗ったり、ぶら下がって乗ったり・・
曲芸めいた技で観客を沸かせて境内を一直線に走るんです!
見ていてホント!面白い!!んですが、ときには落馬して怪我をしたりする人もいるようなので、あんまり「激しい行事」が苦手だって方にはオススメできませんけど・・。
観覧するには、大勢のカメラマンや見学客がきますので早めの場所確保が必要ですね。
藤森神社は競馬ファンや馬に関係した方々の尊崇篤い神社で、騎手の方々も参拝に訪れられたりされるようです。
『三船祭りも素晴らしい!平安絵巻の船遊びをご覧あれ!』
5月も後半に差し掛かった第三日曜日に行われるのが嵐山の大堰川(おおいがわ)で行われる「三船祭(みふねまつり)」ですね!
車折神社(くるまざきじんじゃ)っていう芸能人の神社として有名な神社があるんですけど、そのお祭りが「三船祭」です。
普段はカップルなどのボートで賑わう渡月橋(とげつきょう)あたりの、
大堰川の緩やかな水の流れとのところにたくさんの船が出て平安時代の舟遊びを再現したような風流さを味わうことができますね!
私もこのお祭りが好きで何度か出向きました。
特に「龍頭船(りゅうとうせん)」と「鷁首船(げきすせん)」っていう二隻の船は素晴らしいです。
色合いも鮮やか!で船の上ではいろんな舞や管弦楽が行われているのを遠目に眺めていると、「葵祭」等の凛とした趣とは違った平安時代の遊びの優雅さを感じることができます。
和歌などを書いた美しい京扇子が30隻ほど繰り出された御座船から次々に流されると、見学客も我先にと扇子をゲットしに川にはいられる方もいらっしゃいますね!
「龍頭船」と「鷁首船」の船首を飾る立派な「龍頭(りゅうとう)」「鷁首(げきす)」共、普段は車折神社で間近で拝見することができますよ!
たくさんの芸能人から奉納された鳥居や祈念神石とともに是非ご覧下さい!
まだまだ他にも新しくできたお祭りや行事もあると思いますし、「京ごよみ」などでチェックいただくと万全かと思います。
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