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京都へ観光で訪れる際、軽~く知っておきたい京都と京都人⑥ 雑感まとめ

さて、これまでで一応「京都へ訪れる際には知っておけば役に立つかも?」っていうお話をさせていただきましたが、今回雑感をおまとめして一旦筆を置きたいと思います。

私が京都を歩き回っていて感じたのは「お風呂屋さんが多い!」っていうことですね。

で、不思議に思ってネット等で調べてみたんですけど、意外に県別で見ると京都の銭湯やお風呂やさんの数って順位的にそんなに上位でも無いんですよね。

というのもたぶん、お風呂屋さんが目に付くのは京都市内に集中しているからかもしれません。

これは私の推測ですが、京の街って路地(抜けられない路)や逗子(抜けられる路)が多い・・
そしてそういった路の両脇に長屋のような古い家が立ち並んでいる・・
つまり一軒一軒の家が風呂などを犠牲にして入口の間口を狭くしてうなぎの寝床のような奥に長い住居構造にしたからだと考えています。

もちろん、そんな構造になったのは税金対策なんですね!

昔は入口の間口の広さに応じて税金を払わなければならなかったので、今でもあちこちで見られるような長屋のようなつくりの街が残っているんです。

そして、その長屋に入る入口にはそこに住んでおられる方々の表札がいっせいに掲げられていますよね!

これも京都の街の特徴的な一面です。

風呂を作るならひと部屋でも奥に作ろう・・
っていうように昔の人は考えたんではないでしょうか?

なので、風呂は銭湯に行くようになった・・
そして銭湯があちこちにあるっていう状況になったんじゃないか・・
と、これは私の推測なので、詳しくご存知の方がいらっしゃったらお教えいただきたいと思います。

 

また、銭湯と同じように目立つのが「床屋」さんですよね!

特に山鉾町内会(祇園祭りの時に山鉾を出す町内のこと)やその周辺では街角に「床屋」さんがあるのに気がつきます。

これにも意味がありまして、「よそ者が入ってくる」ことに対する備えの為という理由を聞いたことがあります。

角に床屋さんがあれば、その町内に見知らぬ人が入ってきてもすぐ気が付きますよね!
勿論、仕事に熱中していれば、見逃すこともあるかもしれませんけど・・。

まぁ~門番みたいなものだという意識で見れば、たしかに角っこに床屋さんが多いのに気がつきます。

そうして見れば、京に「難読地名が多い」っていうのも、穿った見方かもしれませんけど、「よそ者に対する警戒心」から出た発想かもしれません・・。

京の街の者なら誰でも知っている地名を間違えて読んだり、知らなかったり・・
ということであれば当然よそ者だと認識されて警戒しやすくなりますから。

 

ところで、どこの地域でもそうですけど、そのご当地の時間ってありますよね!

京都では京都時間というのがあるそうです。

たとえば約束した時間よりちょっと遅めっていうのがいい塩梅のようです。

なので、10時に訪問します!ってなれば、10時5分ぐらいに訪れればちょうどいい感じ!ってことになるのかもしれません。

間違っても10時より早めに行かないことですね。

だって、先方さんはまだ「あなたをお迎えする準備ができていない」かもしれませんから。

他、京都のあたりまえとして、仏事の不祝儀袋はすべて「黄白」というのも知っておいて損はないと思います。

天皇さんや貴族が住んでおられたことから、黒は濃い赤と間違えられやすく、黒は使わないようになったという歴史があるようです。

 

また、京野菜は人気があるようですが、やはりこれも私の推測ですけれど、京の都に各地から取り寄せられた収集な品種の種が京に根付いて、美味しくて高度な品種の野菜が育つようになったんだと思います。

ただ、中心に詰め物をして調理する「堀川ごぼう」は秀吉の時代の聚楽第のゴミ捨て場から偶然にも巨大なごぼうが出来たことが発祥らしいので、優秀な種と京の環境によって伝統的な京野菜がブランドになった・・
という歴史的経緯も抜きにしては語れませんね。

 

野菜はたしかに、土地があれば育ちますが、魚介類はそうは行きませんよね。

やはり京の街のネックは「海から遠い」ということありました。

なので、滋賀の鯖街道を通って鯖が運ばれてきたり、鱧(はも)料理などは他の地方で骨が多くて食べられない魚として放置されていたのを独特の包丁を使って調理する京ならではの魚文化として発展してきました。

しかし、やはり魚に関しては瀬戸内の地方、日本海や太平洋に面した土地などの新鮮な魚はどうしても京の方々にとっては高嶺の花で手に入りにくかった弱点であったと思います。

今でも、京都の方と話していても、海に面した地方に住んでおられる方が「いい魚が食べられて羨ましい」という話題になることがあります。

最後に、夏の伝統行事として「大文字の送り火」つまりお精霊(おしょらい)さん送りの行事は有名なんですが、時に「大文字焼き」と言われる方も散見しますよね。

京の方々にとって大切なご先祖様をお送りする行事を鉄板焼きか何かのように表現されるのはとても違和感があるので気分を害されることがあります。

是非、皆様も「送り火」もしくは「お精霊さん送り」という厳かな感じの表現で京の街の方々に接されて下さいね!

旅行者として訪れられているあなたがそう表現されれば、一目置かれることは間違いないでしょう。

この記事を書いた人

こんにちは! アラシス元気なしょくじんです。
書くこと、どっかええとこ探すこと、食べること、面白いことが好きなので耳よりで便利な情報など、どんどんアップしていければと思ってます。
地元、兵庫の情報や近畿地方の耳より情報が多くなると思います。
また、「京都検定1級」取得していますので京都、奈良(奈良検定は1級取得)の情報もご期待ください!
皆さんもこんなええとこあるで~という情報ありましたら、お教えくださいね。ぶら~り訪ねてみます!

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