福井県の県庁所在地、福井に所要で出向むき、地元の鉄道「福井鉄道」に乗ることになりました。
こういう地方のローカル線っぽい電車が好きで、岡山や広島、高松等でも似たような風景に出会うことが多々あります。
もちろん、福井って言えば京都の京福電鉄(京都と福井の頭文字をとった鉄道会社)だった嵐山電鉄や叡山鉄道などを思い浮かべますね!
福井鉄道ってどこを走っていて、どんな景色が見れるんだろう!と乗る前からワクワクしながらJR福井駅を降りました。
で、改札を出てすぐに左方向へ進みますと私鉄らしき駅が見えたので、窓口近くの路線図を何度も確認するんですが、お目当ての駅が見当たりません!
そこで、改札口にいらした駅員さんに訪ねると「あー福井鉄道さんはここからJRの構内を通り越して向こう側ですよ!」って手元にあった地図で場所を示してくださいました。
おっと~!!?、では「ここは一体何の駅?」って確認してみますと「えちぜん鉄道」という鉄道会社の駅でした;;
ここでチェック!!
福井には二つの鉄道会社がある!
一つは「福井鉄道」、もう一つは「えちぜん鉄道」なんですね!
一つ賢くなったところで、早速元来た道を引き返し、言われたとおり「福井鉄道」さんの方へ向かうと・・「ありました!!」
「福井鉄道」ってちゃんと書いてあります。
書いてあるんですけど、JRの福井駅前は結構広いのでパッと見ただけではバスの乗り場のような感じ!
気をつけてないと気が付きにくいですね!
・・というのも「福井鉄道」の福井駅は路面電車区間(車と同じ道路を走る市電のような鉄道)にあるので、プラットフォームのような駅ではなく・・
まぁ~、地面よりちょっと高くつくってある台の様な駅なので、電車が停まっていなければバス停と間違えやすそうってことですね。
それがまた情緒あるんですけど、駅の周辺や設置されている案内表示などは新しくてこじんまりしたきれいな駅(停車場?)でした。
さて、この福井駅は「田原町(たわらまち)」という方面と「武生(たけふ)」方面の中継地点の駅で、・・しかも一番のメイン駅なので電車が停車している時間も若干長い感じです。
まぁ~、マラソンや駅伝競技でよく見かける折り返し地点みたいな感じですね。
さて、行きは旧式の車両が来たのでそれに乗って「泰澄の里(たいちょうのさと)」駅まで向かうことにしました。
泰澄って昔の偉いお坊さんだと聞いたことがあったのでちょっと気になる駅でした。
さて、乗り込む時に整理券を取ります。
面白いのは駅(ホーム)と車両の間が30センチほど隙間があいているんですけど、そこに階段のステップが車両から降りてくる仕組みになってるんですね。
その階段状のステップを2、3段登って車両内へ。
電車は2両編成でワンマンカー!なので後ろから乗って前で整理券と共に料金を払って降りる仕組みです。
さて、動き出した電車は横すわりの席で結構な揺れもありますね!
そして、途中の駅(県庁前?)でまるでスイッチバックのように前後が入れ替わります。
つまり、後ろだった方が前に・・つまり進行方向が変わりますので運転手さんが車両内を移動します。
最初は福井の繁華街って言いますか・・割と交通量の多い中心部を走りますのでビル等が多いんですけど、そのうち倉庫地帯のような会社の倉庫のような建物が集まる地域を走ります。
この頃になると路面区間から普通の電車のように電車専用の線路の上を走るようになります。
途中何度か上下線の待ち合わせの為、しばらく停車する駅があるんですね。
ところで、私の乗った車両は一番旧式のように思えましたが、待ち合わせの駅で行き交う電車の中には結構きれいな車両もありました。
おそらく私の乗ったのはモハ203形という車両で、すれ違ったのはF1000形という新型車両だと思います。
ちなみに帰りはこの新型車両に乗りましたが、乗り心地は快適!ちょっとしたパノラマカーのような感じでした。
停車する駅には最寄りの見所の絵地図が各々備え付けられていて、それを眺めているだけでも楽しいですね。
駅員のおられる駅はほんの一部でワンマンカーの運転手さんが一人で運転から料金収受までされておられます。
さて、お目当ての「泰澄の里」駅につきました。
観光案内の看板を眺めますと、やはり泰澄さんという昔の偉いお坊さんが生まれた里だったんですね!
三月とは言え、福井の田舎駅まで来るとさすがに寒さが身に染みます。
でも、どの駅にも待合室のような小屋があって、そこで寒さを凌ぎながら電車を待つことができるのでまずまず安心です。
所要を済ませて電車を待っている間、ちょうどチューリップがつぼみをたくわえていました。
これからあたたかシーズンになれば、福井鉄道に乗ってのどかな旅を楽しむのもいいかもしれませんね!
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