京都らしいところへ行きたいんだけど・・
いざ、そう言われると難しいもんですね~。
神社仏閣にしても、春の桜、秋の紅葉にしても特に京都でなくっちゃならないってことでも無いですからね~。
って、そう言ってしまえば身もふたもありませんね!
すみません・・。
・・ところで、
じゃ~他の地域はどうでしょう?
たとえば「東京らしいところってどこ?」「大阪らしいところってどこ?」っていう問いかけが聞かれることってあるかな?・・
と考えると、そういう問いかけ自体がしっくりこないって感じもしますよね。
でも、京都らしいところってどこ?・・
この問いかけは結構耳にしたりします。
私が思う京都らしいところって、「ある部分だけ」切り離して思い浮かべるんじゃなくて、
色んな部分が積み重なっているってことが「京都らしい」って言えるんじゃないかと思うんです。
歴史のある神社仏閣、そしてそれらの寺社を彩る季節の花や紅葉、
庭園の数々、芸舞妓さんが歩くお茶屋街の石畳、葵祭や祇園祭り、
六地蔵や送り火等の行事やしきたり、伝統的な芸能や工芸品、
為政者が育んできた町割り、着物姿や人力車の似合う街・・
それらの一つ一つに京都らしさが息づいていると思います。
荒っぽくて、適当な言い方かもしれませんが、例えば皆さんが、ディズニーやUSJに行こうとされる場合、どんな気持ちで訪れようとされるでしょう。
そのテーマパークのコンセプトで完結された世界観を楽しみたいという気持ちに押されて訪ねられるんじゃないかと思うんです。
つまり、京都を訪ねるってこともそれに似たようなところがあって、京都と言うフルパッケージでそのコンセプトが詰め込まれた世界観に浸りたいっていうのが皆様の中にもおありなんじゃないかと思うんですね。
「京都っぽいところってどこですか?」と訊ねられるのは、
「ディズニーの中でディズニーっぽいところってどこですか?」、
「USJの中でUSJっぽいってどういうこと?」
と訊ねられるのとそう変わりが無いような気がします。
ディズニーであれば、そのコンセプト(ディズイーの創業時からの理念)の込められた一つ一つのパーツ(店やアトラクション等)のフルパッケージ(集合体)な世界観をそのまま楽しみたいために訪れるってことですよね。
京都についてもそう思いをはせれば、一つ一つの名所や行事だけで、
「京都っぽさ」を感じるのは非常に難しいと思えるんです。
だから、逆説的ではありますけど、何度も繰り返して訪れれば訪れたほど「京都っぽいところへ行ってきたな~」っていう実感を伴うってことになるんだと思います。
是非、皆さんにもっともっと京都を味わってもらいたいですね。
スポット(点)として見られるだけでなく、点の集合体としての面として京都を味わっていただければきっと思い出深い旅になると思います。
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