大津の事故に思う
5/8に起きた大津市の保育園児が死亡した交通事故。私もしょっちゅう通っていた道なので非常に驚いた・・と共にショックでした。
亡くなられた二人の園児の安らかなご冥福、そして怪我をされた職員、園児さん達の心と体の傷の少しでも早い快癒を願っています。
最近は高齢ドライバーの運転操作ミス、あるいはあおり運転など、車に関する事故やマナー不足などが社会問題としてずっとニュースなどで取り上げられていましたね。
そんななかで、心配していた「誰もが被害者になり誰もが加害者と成りうる」事故が起こってしまいました。
園長さんの涙の会見も居たたまれない雰囲気でしたが、ではこの事故ってみなさんどうやったら防げたと思われるでしょう?
事故の起こった交差点は右折するのには矢印信号で、一刻も早く曲がってしまいたい気持ちにさせられる信号です。
道はまずまずの広さで見通しも悪くはありません。
しかし、人間はミスをする動物です。思い込みや操作ミス、焦りや確認を怠ってしまって起こすミス、これはヒューマンエラーと呼ばれますね。
つまり、ヒューマンエラーをいかにして減らすか・・ここがポイントではないでしょうか?
「人間はエラーをする」つまり「どんなに注意していても、どんなに自分だけは大丈夫だ」と思っていても必ず人生行路のどこかには陥ってしまう罠が潜んでいる・・そう日常から「謙虚に思っておく」ことが「たとえエラーを起こしても被害を最小限に抑えることができる」ということにつながるんじゃないかと思います。
そして、工事に携われる方々が口を酸っぱくして指導される「危険予知」の考え方も大切ではないでしょうか。
ひとつ間違えれば凶器になる車!運転される方にもっとマスコミ等で「危険予知」の考え方を取り入れてもらえるように報道してもらえると今よりももっと事故は少なくなるんじゃないかと思います。
ヒューマンエラーについて
どんな人でも完璧な人なんていないですよね。
つい考え事をしていたり、気に入らないことがあってイライラしていたり、寝不足でタイミングの遅れる動作をしてしまったり・・
そういう情緒的なエラーをしない機械だって時には故障したりします。
ましてや人間はミスをする動物です。
そう思っていれば「自分はミスしない自信がある・・でもそう固く思っていてもいつかはミスをするのが人間だ」と言う謙虚さが芽生え、車を運転する時もより慎重になると思うんです。
そして、自分だけじゃなく「自分以外の運転手もどこかでミスをする可能性がある」ということにも注意が払えるようになると思います。
自分が停車しているところに突っ込んでオカマされるっていうのがその例ですね。
自分は何もミスしていないけど、相手のミスによって引き起こされる事故です。
今回のように園児たちは歩道で信号を変わるのを待っていて、しかも端っこの方で固まっていたのにも関わらず、運転者のミスによって尊い命が奪われてしまったのもそういうことでしょう。
✩誰かがミスしても被害に遭わないための自己防衛
人間はいづれミスをします。命に関わらないミスならば謝れば済むこともあるでしょうが、交通事故はそうは行きませんよね。
ミスが命に直結するんですから、より深くヒューマンエラーに対して注意を払っておく必要があると思います。
そこで必要になるのが自己防衛ですね。
自分が注意するのは勿論のこと、相手がミスを起こしても自分は被害に遭わない・・そういう心構えも必要だと思います。
今回の例で言えば、保育士さんたちは歩道の中でも出来るだけ車道から離れたところで園児たちを待たせていました。
これはこれで立派な行動であったと思います。
しかし、残念なのは「そこで待機していて本当に大丈夫なのか?」という危険予知の感受性に関してです。
危険予知について
事故現場は私もしょっちゅう通っていたので「右折のできる矢印信号の時間が十分ではない」ということは知っていました。
なので、早く曲がろうとして焦る運転手もたくさんいるということは経験上わかっています。特に地元の方だと何度も通っているのでよく知っているんですね。
そこに焦りの罠がある!つまり、危険予知の観点からすると対向車も「もしかしたら焦って曲がってくるかもしれない」と予測できたはずなのです。
すると、直進車優先だからと言ってブレーキに足のせもせずに突っ切ることは、「たとえ自分が優先」だと知っていても危険度を高める行為であることは認識できたはずなのです。
もし、それがわからなければハンドルを握る資格は無いと思います。
青信号は「ススメではなく、進んでも良い」ということにほかならないからです。
※ただし、赤信号は止まっても良いではなく「止まれ!」です。
✩ 待つ位置にも注意を払う必要がある。
さらに保育士さんには酷かもしれませんが、事故現場の映像を見る限りでは突っ込んできた車は境界ブロック(縁石ブロック)のちょうど切れ目から歩道に侵入してきているようです。
なので、園児を待機させるなら少なくとも境界ブロックの布設してある背後に待たせるべきであった・・
これが私が残念でならない点です。
暴走してくる車なら境界ブロックを飛び越えて歩道に侵入してくることもありますけど、スピードはそんなに出てなかったことが報道されてますし、そうであれば境界ブロックが歯止めとなって今回至った事態よりは被害も少なかった可能性があると思えるんです。
(もしかしたら境界ブロックで車が止まったかもしれない)
歩道橋の設置やガードレールの論議もありますけれど、境界ブロックや電柱、信号機の背後で待つということは私たちの普段の生活でも知っておいたほうが良い知恵ではないかと思います。
この交差点は大型ショッピング街に行く時、近江大橋を渡るとき(あるいは橋とは反対の野洲方面に向かうとき)、1号線へ抜けるとき・・等などに通らなければならない道なので渋滞が発生しやすいんです。
今日はこのぐらいで・・
後日・・
・事故は不安全状況+不安全行動で起きる
・保育園の管理の問題について
・反射的にとる行為
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