みなさんは旅行に行かれてお宿をどういったところでとられますか?
おそらく、ホテルや旅館、気軽なところでは民宿っていうのがほとんどでいらっしゃると思います。
最近では民泊という新しい宿泊の形態がはやりを見せてきているようですが、まだまだ安心して泊まれるところまで整備が進んでないようにも思いますし、ユースホステルっていうのも時代的に全盛期は過ぎたな~って感じですよね。
そういったなかで、今勢いのあるのがゲストハウスでしょうか。
京都や大阪、特に奈良は外国人観光客の増加もあって、宿泊施設が不足しています。
民泊などもその影響もあって増加、法律で整備されつつありますが、その間隙をぬってゲストハウスという宿泊施設が増えてきました。
じゃ~ゲストハウスってどんなとこ?っていう疑問も出てきますよね!
この記事ではゲストハウスについてのあれこれを書いてみたいと思います。
まず、
「ゲストハウスと他の宿泊施設との違いについて」です。
ゲストハウスの主な宿泊形態(泊まり方)はドミトリーと呼ばれる相部屋方式(一つの部屋に何人かで泊まる)が普通ですね。
なので、部屋でどんな知らない人と一緒に一晩過ごすのかは当日になってはじめてわかるんですよね。
夜中、いびきのすごい人とか遅くまでイチャつくカップルもいたりする場合がありますので、どんな人と相部屋になるかはまさに運任せですね。
(男女部屋をわけているゲストハウスも多いですが、女性だけの部屋と男女どちらでもの部屋を備え付けているゲストハウスもあります。)
そして、その相部屋に二段ベッドが数台おかれていて、そのうちの一つのベッドが割り当てられてその日、寝る場所になります。
ちなみに部屋に5台の二段ベッドが置かれている場合はその部屋で最大10人が寝れるってことになりますね。
その自分に割り当てられたベッドだけが、自分の自由にできる空間です。
荷物などはみなさんベッドの横や下に置かれています。
たまにですが、ベッドでは無く、畳の部屋で間仕切りして寝るゲストハウスもあります。
ただ、貴重品とかは専用の貴重品入れを用意されてるゲストハウスもありますが、無いところも結構多いです。
ホテルや旅館だと受付のところで預かってくれたりしますけど、その点はやや不便です。
なので、常に貴重品は持ち歩く覚悟がいりますね。(たとえばシャワーを浴びるときとか)
また、夜の門限とかはないんですが、ホテル等と違って夜も22時を過ぎるとゲストハウスの管理人さん達が帰ってしまわれるところが多く、困ったことがあったときとか連絡に不自由することがあります。
その点、24時間体制のホテルなどとは異なります。
また、基本素泊まりですので、旅館などと異なって、食事は自分でどこかへ食べに行くか、コンビニ等で買ってくる必要があります。(中には料金を払えば夕食や朝食を作って下さるゲストハウスもありますが)
また、食材を買ってきて調理できるキッチンもかなりのゲストハウスには用意されてますので、自炊も可のところが多いですね。(カップラーメンやコーヒーに入れる湯ぐらいはほとんどのゲストハウスには備え付けられています。)
また、食事と並んで気になるのがバスとトイレですが、基本的にバスタブのあるようなゲストハウスは稀ですね。
大概は個室のシャワールームがいくつかあって、共同での利用となるところが多いです。
トイレもいくつかあって、やはり共同になります。
洗面所も共同使用で、ドライヤー等は備え付けられているところが多いですね。
予約の仕方はゲストハウスに直接電話やメールをするか、宿泊のサイト(じゃらん等)でも予約できるところが多くなっています。
料金は到着時の前払い制で3,000円前後のところが多いですかね~。
ただ、ホテルや旅館と違ってカード不可のところも多いです。
現金決済できるようにお金も持ち歩いておく必要がありますね。
お客さんの層は今だと中国や韓国、それに東南アジア系の方が多いですね。
もちろん、日本人や欧米の方もおられます。
チェックインやチェックアウトの時間などはホテルや旅館とそう変わりません。
宿泊者名簿に記載するのも一緒ですね。
ただ、靴などは玄関に置きっぱ!になることもあるので、間違えられないように注意しておきましょう!
テレビや冷蔵庫、トースター、パソコンなどは皆との共有スペース、自由スペース等に置かれていることが多いですね。
各部屋には無いものと思っておいた方がいいでしょう。
手荷物預かりに関しては割と便宜をはかってもらえるゲストハウスが多いです。
また、観光地であればホテルなどではあまり見かけませんが、サイクリングとかされる場合に自転車を貸してもらえる、つまりレンタルしてもらえるゲストハウスもあります。
蛇足ですが、ゲストハウスは割と込み入った街中にあったり、それまで別の目的で使われていた建物やスペース等に新たにつくられたところが多いので専用駐車場などは無いところが多いですね。
ゲストハウスに泊まられる方は、たいていは電車やバスなどで来られますので、ホテルなどとは違い、車の方は別途駐車場のことも考えておかれたほうがいいですね。
では、ゲストハウスに向いている人、苦にならない人、不便を感じることが少なさそうな人ってどんな人だろうかと思って書いてみました。
①ドミトリーのベッドが気にならない人
ドミトリーってご存知ですか?
簡単に言えば宿泊のときに何人かが同じ部屋で寝る、いわば「相部屋」のことですね!
だいたいが一つの部屋に二段ベッドが数台置かれてて、そのベッドごとにひとりひとり寝るってことです。
チェックインの時に自分の寝るベッドが案内されるんですが、そのベッドが自分だけが確保できる空間ってことですね。
それでも、料金が安くて、単に「寝れたらいいや!」っていう宿泊客のニーズも多いのでゲストハウスが繁盛しているだと思います。
②トイレやシャワールームが共同なのが気にならない人
たいがいのゲストハウスでは宿泊費用を安く設定する点から、トイレとシャワールームは共同となってますね。
バスルームっていうのはあまりないでしょう。
勿論、洗面所も共同です。
でも、今のゲストハウスはシャワールームもトイレも洗面所もピカピカの最新設備のところが増えてきました。
京都特有かもしれませんが、シャワールームが苦手な人、湯船に浸かりたい人(特に女性)は近くの銭湯に行かれる方も多いです。
京都であれば、舞妓さんなんかも銭湯を利用されてますので、女性の方だと同じ湯船につかるっていうこともあるかもしれませんね。
③食事については無くても平気な人、自分でどこかで食事場所を探すのが苦にならない人
基本的にゲストハウスは「素泊まり」のところが多いので、食事やちょっと飲みたいってときには外出する必要がありますね。
これはホテルでも素泊まりすれば同様なので苦にならない方は大丈夫でしょう。
最近のゲストハウスの中にはBARをやっていたり、簡単な食事を作ってくれるところもあるので、チェックしておいてください。
また、ゲストハウスによっては管理人さん達数人が曜日を決めてたこ焼きやらパスタやら簡単な料理をふるまってくださるサービスのあるところもあるんですね。
これもゲストハウスならではの同じ日の宿泊者同士の交流を深めるためのフランクな出会いの場の提供っていうサービスですね!
④大人数が周囲にいることが気にならない人
当然ながらひとつの部屋に複数人が宿泊するワケですので、ガサガサとページをめくって本を読んでいる人、音楽を聴いている人、パソコンをパチパチやってる人、スマホのスカイプなどで長々としゃべっている人・・等などいろんな人と一緒の空間を共有するってことになります。
几帳面な方だとそういう物音とかで寝られないって方もおられるかもしれませんね。
そういう方はゲストハウスでも個室を備え付けてあるところもあるので、そちらを予約するようにしてください。
夜中にトイレで扉を開け閉めする方も人の数だけ多くなりますのでそういった物音にも敏感過ぎると落ち着いて寝れないってことになりかねません。
⑤人とコミュニケーションをとったり、会話や情報交換をするのが好きな人、苦にならない人。
旅館やホテルのようにほとんどが「自分だけの世界」で過ごせるのと違ってゲストハウスはいろんな国の人、日本人同士であってもいろんな地域から来られた人等と知り合ったり、情報を教え合ったりすることが特徴です。
なので人との接触をプラスにして自分の旅を活かして見聞を広げるチャンスでもあるワケです。
一期一会もよし!仲良くなれば、将来を通じての友ができるかもしれません。普段は内向的なあなたであっても、こういった旅先であれば、少し普段とは違った自分を体験できるチャンスかもしれません。
ではゲストハウスに向かない人です。
①セキュリティーについて不安を覚える人
ゲストハウスに大金や高価な品、ジュエリー等を持ち込む必要がある方はやや心配がおありでしょうね。
基本的に夜中はゲストハウスの管理人さんはお休みになるので困ったことが起こっても対応ができないことがあります。
セキュリティーボックスを備え付けてるゲストハウスもありますが、あまり大きなボックスでもないので、貴重品の管理に気をつかいます。
②外人さんが苦手な人
一緒の部屋で寝ていて「いびきが激しい」って言って怒り出す外人さんもいらっしゃったし、深夜に外出先から戻ってきて玄関の暗証番号を忘れてしまって長時間締め出しにあった人もいますし・・。
言葉が通じないだけに不安を覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。
③人とコミュニケーションをとることを苦痛に感じる人
当然、大勢の人と宿を同じくするわけですから共有スペースでも寝所でも「マイペースだけで済む」ってワケにもいきません。
シャワーを浴びるにしても、お先にどうぞ!とか声を掛け合う時もありますし、そういった人との接触が苦手、煩わしいと感じる方だとゲストハウスにはあまり向かないかもしれません。
④温泉にゆっくり浸かったり美味しい料理をいただくことが旅行の目的な人
ゲストハウスは余計な費用をかけないで安く宿泊場所を提供するってことに存在意義があるんですから、旅館の贅を尽くしたシェフの料理を楽しみたい・・とか名湯に浸かってゆっくりしたい・・という方には当然ながら向きません。
省エネ宿泊できる場所がゲストハウスのコンセプトなので、せっかく訪ねられてもガッカリしてしまうことになります。
なので、それと付随してご年配の方や小さな子供連れの方はできるだけゲストハウスは避けられたほうがいいと思います。
以上、今思いつくことを列挙しましたが、また何か気づいた点がありましたら更新していきますのでよろしくお願いします。
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