みなさんもアスファルト道路の真ん中辺りに鉄の丸い蓋がかかっていて、それがマンホールの蓋だってことはご存知かと思います。
じゃ~マンホールってなんなの?っていう疑問がわくとおもいますけど、日本語にすると「人孔=じんこう」って呼ばれてまして、「孔」っていう時は「あな」とも読むんですが、つまり人孔とは「人のつくった孔」っていうことなんですよね。
「人のつくった孔(=あな)」っていうことですけど、たとえば道路や電車のトンネルなども人のつくった孔ですよね。そういったトンネルは山などを削ってそこにコンクリート等で孔が塞がれないように詰めていくわけですけど、人孔って言う場合はあらかじめ孔のあいたコンクリート製品をつくっておいてそれを地中に埋めるという作業をするワケです。
要するに長方体のコンクリートの塊の真ん中に大きな孔が開いているブロックを地中の中に埋めたものがマンホールです。
そして、そのブロックを連続して何枚も、何十枚も地中の掘った中に並べて行って一枚一枚をバラバラにならないように特殊な機会を使って連結していくと孔のあいた長いコンクリートのトンネルができるワケですよね。
では、何のためにマンホールをつくるのか?っていいますと、そのマンホールの孔にはたくさんの電気のケーブル(つまり電線)を通して、みなさんの会社やご自宅、病院や各種施設に電気を送るために設置されてるんですよね。
今までは電線は電柱を伝って電気を送ってましたが、それだと災害の被害を受けやすい、電柱の立てる場所が困難であったり美観を損なうなどのマイナス面が取り上げられるようになって電線も地中に埋めたほうが安全で工事もしやすいということになってきたんです。
特に都会や美観を伴う地区では電線の地中化、つまりマンホールの設置工事がたくさん行われているんですよ。
そして、最初に記したマンホールの蓋というのはその地下のコンクリートのトンネルに入るための地上からの出入り口ということになります。
でも、けっしてそのマンホールを覗き込んだり入ったりしないでくださいね。
地中の中に設置されたマンホールには硫化水素などの毒性物質やときにはメタンガスなどが充満している場合が希にあります。
なので、火を近づけると爆発する可能性も無いとは言い切れませんし、地中は酸素の濃度も低いので酸欠で脳に異常をきたしたり、場合によっては即死にいたる場合もあるので大変危険です。
プロの方々はもちろん、そういったことを知ってますので測定器等を使いつつ注意してマンホールの内部に入りますが、一般の方はそういうことはご存知ないので無闇に近づいたり中を覗き込んだり中に入ったりはしないようにしてください。
なので、みなさんが街でマンホールの工事を見られる機会があったらそういう話も思い出していただけたらと思います。
マンホールってどういう仕組みになってるの?
2018.12.15
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