京都と奈良、どちらも古都と呼ばれて日本人にとって歴史あるところっていうイメージがありますね。
京都には御所があったり舞妓さんの姿を思い浮かべて雅(みやび)な印象を受けますし、奈良には「大和は国のまほろば・・」って言われてたように、太古のロマンやのどかな雰囲気を感じるんですけど、皆さんはいかがでしょう?
ところで、関西圏の方だと同じ近畿地方なので京都と奈良と言っても県境も接してますし、両府県はそう遠くないと感じておられると思うんです。
でも関西圏でない方々にとっては両府県って結構、遠く離れて関係がなさそうにイメージされてる方もいらっしゃるかな?と思うんですけどどうですかね。
ここでは、京都と奈良って意外と近いし、「はじめて」・・とか「来られるチャンスがあまり無い」初心者の方々にとって両方楽しむにはどうしたらいいか?をメインに記事にしてみました。
まず、京都と奈良を結ぶ交通ですね。
遠くから来られる初心者の方っていう前提となりますので、鉄道やバス等、公共交通期間を使った私なりのご案内です。
そこでポイントとして知っておいて欲しいのが「京都と奈良を行き来するのは近鉄電車が一番便利」だということです。
最初にこちらの近鉄の路線図をご覧下さい。
近鉄電車(きんてつでんしゃ)って言うのは、正式には近畿日本鉄道(きんきにほんてつどう)っていう鉄道会社のことです。(以下、「近鉄」(きんてつ)って呼ばせてもらいますね。)
まず、京都側ですが、近鉄の駅は京都駅ビルの八条口側(はちじょうぐちがわ)の二階にあります。
行き方として一番わかりやすいのは「南北自由通路」という京都駅ビル内のメインの通路が三階に通ってますので、そこを「八条口」(はちじょうぐち)側の方向へ人の流れに沿って歩いてゆくとエスカレーターを降りた二階の西側に「近鉄」の「京都」駅があります。
案内板等、気をつけていれば迷うことは無いと思います。
改札を通ってホームに入りますと何本かの発着ホームがありますが、一番右の3番、4番ホームが普通や快速などの発着するホームで、1番線や2番線は特急が発着することの多いホームとなっています。
「京都」駅と「近鉄奈良」駅の間の運賃は620円ですね。
それ以外の運賃はこちらから検索してみて下さい。
それぞれの電車の所要時間は?って言いますと「京都」駅から「近鉄奈良」駅まで
直通の特急の場合だと35分程度です
(「大和西大寺駅」で乗り換えなくてもいい特急の場合)。
「京都」駅から途中、「大和西大寺」駅で乗り換える必要がある特急に乗った場合でも40分弱ぐらいですかね。
急行の場合、直通の場合だと45分、「大和西大寺」駅で乗り換えると50分程度ぐらいです。
普通電車も走ってますが、もっと時間がかかりますし、ここでは割愛させていただきますね。
補足
平日ダイヤと休日ダイヤを間違えないようにしてください。
時刻の上に書かれてある行先で「奈良」と書かれてない特急、急行の
電車は一部の電車を除き「大和西大寺」駅で乗り換えが必要です。
一部の電車とは「大和西大寺」駅まで行かない「宮津」行きの急行や「新田辺」行きの普通電車等です。
「京都」駅発「橿原神宮前」行きや「天理」行の電車は「大和西大寺」駅で「奈良」行きの電車に乗り換える必要があるということですね。
乗る間際に電車や時刻を知りたい方はこちらに駅名と条件を打ち込んで検索して下さい。
私のオススメは多少お金がかかりますけど、「京都」駅から「近鉄奈良」駅までの直通特急です。
デメリットは510円の特急料金がかかることです。
でも、座席指定なのでギリギリに乗り込んでもゆっくり座って行けます。
特急券の買い方は、1番ホームに特急券を発行してくれる自動販売機が置いてありますが、どうせ乗車券も買わなければならないですから、改札口手前にある「駅営業所」をオススメしたいです。
多少、列に並ばないといけませんが、係員にわからないことお聞けますし、そちらで乗車券と特急券を購入される方が初心者の方にはわかりやすいと思います。
さて、ここで近鉄の路線においてポイントとなる駅に着いてご説明しておきますね。
と言うのも先の話を続けるのにまずもって二つの駅を知っておいてもらいたいからです。
そのポイントの駅って言うのは「大和西大寺」(やまとさいだいじ)駅、そして「大和八木」(やまとやぎ)駅です。
まず、この「大和西大寺」っていう駅は京都と奈良、はたまた大阪を結ぶ近鉄の「心臓部にあたるようなメインの駅」なんですね。
さきほどの路線図をご覧いただくと黄色で書かれた線の真ん中ちょっと上あたりにあります。
みなさん、「東大寺」(とうだいじ)っていう大仏さんのおられる大きなお寺は聞かれたことあると思いますが、「西大寺」ってはじめて聞かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
お寺についての説明はまたの機会にしますが、
みなさんの中で四月や十月のテレビのニュースとか新聞で、でっかい茶碗にお茶を入れて回し飲みする「大茶盛式」(おおちゃもりしき)っていう行事をご覧になられた方、おられるでしょうか?
その行事が行われているのが「西大寺」ですね。
その「西大寺」の最寄りの駅がその名の通り「大和西大寺」駅です。
そして「大和西大寺」駅が心臓部にあたるなら、もう一つの駅である「大和八木」駅は人間の体に例えると「腰骨のようなメインの駅」と覚えておいてください。
なぜなら、京都や大阪、奈良から愛知県の名古屋や三重県の伊勢方面に向かう場合、からなず通過する駅が「大和八木」駅だからですね。
路線図をご覧いただくとやはり黄色で記された線の真ん中よりすこし下あたりにあると思います。
まさに、体を支える骨盤と同様、近鉄の全線を支える腰骨、骨盤のような位置にある駅です。
この「大和西大寺」駅と「大和八木」駅はどちらも特急の停車駅です。
目的の駅へ直通の電車ばかりだと楽なんですが、乗り換え無しで行ける電車って半分あるかないか・・ぐらいじゃないかと思うんですよね。
南北を走る「京都線」に対して東西を走る「奈良線」は「大和西大寺」駅で交わりますし
南北を走る「京都線」に対して東西を走る「大阪線」は「大和八木」駅で交わります。
つまり、「大和西大寺」駅と「大和八木」駅は乗換駅として重要な駅ということなんですね。
なので、目的地まで行くには乗り換えが必要か、もし必要であればどこで乗り換えなければいけないか(「大和西大寺」駅か「大和八木」駅かっていうことを前もって調べておく必要があるんです。
また、別記事にて京都と奈良を結ぶ交通に関してやもう少し詳細な駅付近、観光ルート等に関するあれこれ等についてお話したいと思います。
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